オリジナルは黒で、高校生用に修正したものはで示しました。

第2章 四国へ


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コマ1

コマ2
坊っちゃん:やっと着いた!ここが四国か。

コマ3
ナレーション:船(ふね)から岸(きし)まで はしけ小さいふねに乗った。


コマ4
コマ5
ナレーション:中学校はここから 二里(にり)ばかりぐらい行くらしい。


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コマ6
ガッシュ ガッシュ


ナレーション:

マッチ箱(ばこ)のような

汽車(きしゃ)に

五分ばかりぐらい乗り

Narration: I rode on a steam train that looked more like a matchbox on wheels for only five minutes.
コマ7
コマ8

ナレーション:

それから

車で

中学校に行った。

Narration: Then, I went by rickshaw to the middle school.
コマ9

ナレーション:

小使(こづか)いが

もう放課後(ほうかご)だと

言ったから、挨拶(あいさつ)は

明日(あした)にすることにした。

Narration: The school custodian said that school had already ended for the day, so I decided to report for work the next day instead.
コマ10

坊っちゃん:

宿(やど)屋に

行ってくれ。


コマ11
コマ12

仲居:

こちらのお部屋(へや)です。



(仲居【なかい】 
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コマ13

坊っちゃん:

暑いし、

暗くて狭(せま)いし

こんな部屋しかないのか?




コマ14

仲居:

あいにく、みんな

ふさがっております。ざんねんですが。


ONOMA:ドサッ
コマ15

ONOMA:ピシャン
コマ16
コマ17

坊っちゃん(独言):

さっき見たら、

いい部屋がいっぱい

空(あ)いていあったな。


もぐ


こんな部屋に

押(お)し込(こ)めて入れて

.
コマ18

ONOMA:ハッ
コマ19

坊っちゃん(独言):

そうか!

茶代(だい)チップ

やってないからか!


コマ20

坊っちゃん:

これを持っていけ!


コマ21
仲居: ご、五円も...!?


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コマ22

ナレーション:

次の日 

Narration: The next day
中学校


校長室で ー


コマ23

校長:辞令(じれい)です。


コマ24

坊っちゃん(独言):

色の黒い

目の大きな

狸(たぬき)のような男だな。


コマ25

校長: 最初に、

教育精神(きょういくせいしん)について

理解(りかい)してもらいましょう分かって下さい


コマ25/26

校長:

まず

教師(きょうし)たるもの 先生は

生徒(せいと)の模範(もはん)であれロールモデルです』—


コマ27

校長:

教師先生

生徒によい影響(えいきょう)を

及(およ)ぼさなくては

ならない

ということですあげなくてはなりません


コマ28

校長:つまり

教育者先生

とはー


うんぬん


かんぬん


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コマ29

坊っちゃん(独言):

俺みたいな

無鉄砲(むてっぽう)者(もの)が
そんな立派(りっぱ)な

教育(きょういく)者先生になれ

はずがない!


コマ30

坊っちゃん(独言):

絶対(ぜったい)に

無理だ!

Botchan (To himself): It’s absolutely impossible.
校長:

ですから —

Principal: Therefore, …
コマ31

バン

ONOMA: Bang
コマ32

坊っちゃん:

校長!

この辞令(じれい)は

お返(かえ)しします。


コマ33

坊っちゃん:

校長の

おっしゃる通りにゃ
私には
できませんっ!


コマ34

校長:

今のは、ただの

希望(きぼう)です。


ハハハ


あなたが

希望通(どお)り

できないのは

わかっていますよ。


コマ35

トテチテタ


坊っちゃん(独言):

わかってるなら、

初めから

おどかす言うなって!

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コマ36

教員控所先生の部屋

コマ37

ズラリ


コマ38

校長:

では、

一人ひとりに自己紹介(じこしょうかい)を

お願いします。




コマ39
コマ40

ナレーション:

清へ

昨日(きのう)四国に着いた。

ここはまったくほんとうに

つまらない所だ。

Narration: Dear Kiyo, yesterday I arrived in Shikoku. This is the absolute boondocks.
坊っちゃん:

東京から

来ました。

担当(たんとう)は

数学ですを教えます


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コマ41

ナレーション:

今日は

みんなにあだ名を

つけてやった。

Narration: Today I went to the school and gave everyone nicknames.
コマ42

ナレーション:

教頭(きょうとう)は女のような

優(やさ)しげな声(こえ)を

出す文学士(し)だ。

シャツが赤いので、

”赤シャツ”。

Narration: The Vice Principal is a literary man with the gentle voice of a woman. He wears a red shirt so I named him "Red Shirt."
赤は体に良(よ)いから

と言って、一年中

着ているらしい。


コマ43

うらなり/古賀(こが):

古賀(こが)といいます。


ナレーション:

英語教師(きょうし)の先生

顔色(かおいろ)が悪(わる)

ふくれているので、

Narration: Because the English teacher has a pale, plump face
コマ44

ナレーション:

”うらなり”。

Narration: Squash or "Pale-faced man"
コマ45

坊っちゃん:

よろしく

お願いします。


坊っちゃん(独言):

面倒(めんどう)つかれるな、 

一人ひとりに。


コマ46

山嵐(やまあらし)/堀田(ほった):

やあ、君(きみ)が

新しい先生か!


ちとちょっと遊びに

たまえなさい


アハハハ


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コマ47

ナレーション:

数学の

主任(しゅにん)教師先生は、

たくましい

”山嵐(やまあらし)”。

Narration: The teacher who is in charge of math is a burly man so I nicknamed him“Porcupine.”
坊っちゃん(独言):

悪僧(あくそう)って悪いぼうずのような

つきだ。


コマ48

野(の)だいこ/吉川(よしかわ):

画学(ががく)美術の吉川(よしかわ)でげす。


私も

江戸(えど)っ子!


お仲間(なかま)ができて

うれしいでげす。


コマ49

ナレーション:

芸人(げいにん)ような

”野(の)だいこ”。

Narration: I nicknamed him "Nodaiko, the Clown" because he is over the top like a performer.
坊っちゃん(独言):

こんなのが

江戸っ子なら、

江戸には生まれたく

ないもんだ。


コマ50

ナレーション:

校長は

見ての通りの

”狸(たぬき)”だ。

Narration: As you can see, the principal is ‘Tanuki.’
コマ51

校長:

今日はもう

(かえ)っていいですよ。 
授業クラス

あさってから

(はじ)めて下さい。

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コマ52

山城屋


コマ53

ナレーション:

また、

色々なことを

書いてやる。
さようなら。

Narration: I’ll write to you again about so many other things. Farewell for now.
コマ54

坊っちゃん(独言):

これくらい

いておけば

十分(じゅうぶん)いいだろう。


コマ55

坊っちゃん(独言):

手紙を書くのは

大きらいだが、

清が心配するからな。

それにしても、

こんな立派(りっぱ)な十五畳(じょう)の

座敷(ざしき)に寝るのは

気持ちいい。


コマ56

坊っちゃん(独言):

昨日茶代(だい)チップ

はずんだたくさんやったからな。

コマ57
山嵐:

この部屋

かい?


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コマ58

山嵐:先ほどは、失敬(しっけい)

坊っちゃん:山嵐(やまあらし)

コマ59

山嵐:君(きみ)の受け持ちクラス

決めてきた。


コマ60

坊っちゃん(独言):

気の早い男だ。


コマ61
コマ62

山嵐:ところで

いつまでこんな

宿(やど)料の高い部屋に

泊(と)まるつもりだい?


コマ63

山嵐:俺がいい下宿を

紹介(しょうかい)してやるから、

移(うつ)ったそっちの方がいい。


坊っちゃん:

はあ。。。


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コマ64

山嵐:

あさってから学校だから、

今日決めて、

明日移(うつ)れから住め

丁度(ちょうど)いいだろう。

コマ65

坊っちゃん:

よろしくお願いします。

コマ66

山嵐:

よし!

では、今から

見に行こう。

コマ67

山嵐:

ついて来たまえなさい


坊っちゃん:

い、今?


コマ68
コマ69

山嵐:

ここだよ。

いか銀(ぎん)いるか?


コマ70

坊っちゃん(思):

骨董(こっとう)屋アンティークの店か。


山嵐:下宿人を

連(つ)れて来た!


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コマ71

いか銀(ぎん):

では明日、

女房(にょうぼう)と一緒(いっしょ)に

お待ちしております。


コマ72

ナレーション:

いか銀(ぎん)と

いか銀の女房おくさんか。


中学校の時、

ウィッチという言葉(ことば)を

ならったが、まさ本とう

ウィッチに似(に)ているのようだ

コマ73

山嵐: 静かだし、

よい下宿部屋だろ?

坊っちゃん:

世話に

なりました。

月給(げっきゅう)をみんな

宿(やど)料部屋
に払(はら)う

ところでした。

コマ74

山嵐: どうだ?

氷水(こおりみず)でも?

俺のおごりだ。

コマ75

氷水


コマ76

坊っちゃん(思):

山嵐(やまあらし)か。。。

悪い男じゃ

なさそうだ。

ハハハ
シャカ シャカ